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活動実績

2010年6月27日  初級講座 IN 東京(田端)


今回のトレーナーは河合明男先生です。以下研修のほんの一部です。

私がコーチングを取り入れようかと思ったのは「河合死ね」と教室の天井近くに書かれてあった落書きを発見した時でした。私は野球部出身のスパルタ教師でした。
コーチと言えば野球のコーチぐらいしか知らなかった私でしたが友達に誘われてビジネスコーチングに参加した時でした。教室の隅から隅に机を自由に置き、最初は目隠しをして誰かに手を引いてもらいゴールへ。次に目隠しをしたまま、一人で行ってくださいと言われました。そしてその時、必要に応じて声をかけてくださいと言われたんですね。
「どう言ったらいいですか?」と聞けば「どうしたいですか」と答えが戻ってくる。
「右が空いてますか?」「空いてます」
「その先はどうなっていますか?」と聞かれて「どうなっていると思いますか?」と返されながらゴールへ。
「どちらが自分でやれたと思いますか?」
自分でするためにどうサポートするのか。その時はそう感じました。
さあ、今日はこのコーチング研修で学びたいことをまずは書いてみましょう。

みなさん、辻本式コーチングではコーチングはオールマイティでないことをまずはお伝えしています。ある時はカウンセリング、ある時はティーチング等が必要な時があります。そんな各自が持っている引き出しを一つ今日は増やしてください。

コミュニケーションとは何でしょうか?

実は相手の意欲を引き出すことがその要素の一つにあります。全ての人の行動的面の裏側には肯定的な意図があるのです。例えば幼子が悪いことをすると親は叱りますね。しかし幼子は悪さをすることで親が自分のほうを向いてくれることに気がつくことを無意識のうちに学ぶのです。人間にとって一番つらいことは無視されることなのです。

ひとはそれぞれ違うのだ。

コーチング研修をしていますとひとはそれぞれ違うんだなあと思うことが良くあります。この問題はこうだなあ、と考えながらふと相手の意見に驚いたりすることってありませんか?そんな時、こんな考えもあるのだと自分の引き出しが増えたように感じます。自分の幅が広がって行く時って案外こんな時にあるのかもしれないなあと感じたりするのです。

ティーチングはどんな時に必要?

内容を教えなければならない時、子供が小さい時にこれはしてはいけないよと言う時、何も分からない初心者に言う時などでしょうか。それからティーチングからコーチングに徐々に切り替えて自立を目指すようにすることです。

辻本式コーチングは実習に重点を置いています。いくらいい講義を聴いてもやってみないと始まりません。さあ、ペアに成って「最近会った楽しかったこと」を話してもらいます
が。まず最初は、相手の話を聞かないようにしてください。目をそらして、他のことをやってみてください。
(2分後)「どうでしたか?」
では今度は相手の話にうなずき、相槌を打って話を聴いてみてください。
(2分後)「どうでしたか?」
相手の話に合わせて(ペーシング)、動作を合わせて(ミラーリング)
その基本は相手の話をよく聴くこと(傾聴)。聴き上手になりましょう!
相手の話を受け止め、反復してみる(オウム返し)
相手の話に割り込まない、沈黙しても受け止めていきましょう。

さあ、次は5年後の自分について考えてみましょう。
一番上のところに今日の日付と名前を書いてください
5年後にどうなっていたいですか?
それが実現したら何がありますか?
そのためには何からスタートしますか?
ではそれをやり遂げる期限をきめましょう。

河合 「5年後にどうなっていたいですか?」
T先生「子供をしっかり見れるようになっていたいですね」
河合 「そのためには何をしますか?」
T先生「生徒が話しやすい雰囲気をつくり、目を配りたい。そのためにも自分の授業を批評してほしい」
河合 「ではそれが実現したらどんな気持ちでしょう?」
T先生「わくわくして嬉しいですね」
河合 「達成した自分から今の自分へのメッセージとして何かありますか?」
T先生「知識を増やして、今の授業力を上げることです」

午後からは質問が体のどの部分に感じるかを体感して頂きました。

そして今度は3人1組でコーチ、クライアント、オブザーバーに分かれての実習です。
みなさん、初対面。同じ塾の方はなるべく他の方と組んでいただきました。

そんな中、若手のS先生が生徒に成りきるT先生の質問に窮していました。しかし始まりよりは数段進歩しています。それでは生徒に成りきるA先生と河合先生のロールプレーイングを少し見てみましょう。
想定は中2男子、成績がオール1に近い。宿題はやらない。つらくなるとトイレに行って戻って来ない。立教に通う兄がいる。兄が早稲田に落ちたことでリベンジをしたいとよく言っている。
河合「Sくん、この前のテストはどうだった?」
S君「まあまあかな。どうって聞かれてもなア」
河合「自分なりに良かった、悪かったっていうことだけれど」
S君「いつもと同じ感じかな」
河合「Sくんにとっていい点て何点くらいなのかな?」
S君「まあ、80点くらいかな」
河合「そうなんだ。では気に成る科目は?」
S君「理科かな。適当にやって25点だから、実は限りなく0点に近いと思うよ」
河合「そうかあ。仮に50点取るとしたら何が必要かなあ?」
S君「勉強しないとだめでしょ」
河合「勉強の中にもいろいろあると思うけれどS君にとって何が一番必要なのかなあ?」
S君「やっぱり暗記かな。覚えてないもんなア」
河合「そうなんだ。暗記をしっかりやることなんだ」
S君「でもすぐ忘れちゃうんだ」
河合「すぐ忘れてしまうんだ。忘れたらどうしたらいいと思う?」
S君「また覚えるしかないよね」
河合「そうだね。いいところに気がついたね。忘れても覚えなおすことだね。」
S君「だけどめんどくさいなあ。50点とれたら何かくれるんだったらやろうかって思うけどね。先生アイポットくれない?」
河合「それは無理だね。仮にだよ。勉強して成績が上がったらどんな気持ちになるだろう?」
S君「それゃあ、嬉しいさ。」
河合「そうしてどんどん上の学校に行って仕事に付いたらいくつでも買えるんじゃあないかな?」
S君「そうだけどね」
河合「今のままで働いてもいい仕事に就けるかもしれないけれど、今のままだと稼げないかもしれないね。今よりも一生懸命勉強して稼げるようになって買うのと誰からか買ってもらうのではどっちがいい?」
S君「それりゃ、自分で稼いで買うほうがいいよ。俺の兄ちゃんは早稲田がだめで立教に行ってるんだ。俺、リベンジをしてやりたいと思ってるんだ」
河合「そうか。すごいなあ。先生も高校時代野球ばっかりやっていて勉強はしなかったんだ。高校を卒業後歯科技工士の専門学校へ行ってね、一番で卒業したんだ。その時思ったんだ。本気でやればできるってね。そこからいろいろあって大学を目指すようになった時もそう思ったんだ」
S君「俺、夏期講習をやってみようかな」
河合「夏休み明けのテストがあるものね。そうだね、目標を決めようか?」
S君「数学90点、他は80点かな」
河合「すごいなあ。では何からする?」
S君「俺、暗記が苦手だから英単語を1回10個覚える」
河合「そうか。すごいなあ。Sくんだったら15個はやれるかもしれないよ」
S君「最初は10個にしてうまくやれたら15個っていうのはどうかな?」
河合「いいんじゃあないかな。1回10個を暗記していくとどうなる?」
S君「講習中で全部おわっちゃうなあ?すごいよね、先生」
河合「それを続けていくと?」
S君「勉強が楽しくなりそうだ。テスト早く来ないかなあ」
河合「この夏、一緒に頑張ろうな」

Sくんを演じたA先生の感想
誘導されているのではなく自然に引っ張られて行く感じで言葉が出てきました。そして最終的にはやってやるぞという気持ちに成るから不思議です。ただ自分でうまく話せるかなあという不安があります。
河合:うまく話そうとせずに、話をまずは聴いてあげてください。うまくやろうとすると無理が生じます。いいんです。一生懸命に聴けば相手も分かります。

そうしてあっという間の17時。みなさんまた9月19日の中級、20日の上級講座でお会いいたしましょう。この後、懇親会で交流がさらに深まりました。オブザーバーで参加して頂いた梶原先生、松岡先生、御苦労さまでした。
梶原先生、7月の地域でのセミナー講師,がんばってください。

<参加者の感想>
○最近、叱ってばかりだった自分を反省し、褒めてやる気を出させる先生になりた
 いと感じました。(都の西北学院・坂 謙一郎先生)
○聴くことの重要性や無視されたり、他のことをしながら話を聞かれた時のむなし
 さは、絶対に生徒にしてはいけないと思いました。
 (八広進学セミナー・阿部 勝利先生)
○「話を聴く」「話を聴いてもらう」という校がひとにとってどれほど大事なこと
 かということが良く分かりました。(大地学習塾・加藤友貴先生)
○耳学でコーチングのことは分かっていたつもりでしたがその実践の難しさがやっ
 てみて初めてわかりました。(学研CAI西葛西・志田 英宣先生)
○聴くことの大切さを忘れていました。コーチングは全てのコミュヌケーションツ
 ールに使えると思いました。(日本・ロシア協会 内藤 統祥先生)
○傾聴、共感、承認の重要さが良く分かりました(匿名)
○コムニュケーションの取り方について非常に勉強になりました。現場でどう生か
 すかが今後の課題です。(Bestone 児玉 淳先生)
○私自身が今、抱えている生徒がどうしたら意欲的に取り組んでもらえるか悩んで
 いたので、どうして対処出来ないかが分かりました。
 (学研CAI西葛西・鈴木昌幸先生)
○人間関係において聴くことがいかに大事かを改めて感じました。
 聴く、共感する、それが信頼関係を広げる窓口になるなと思いました。
 (志学ゼミ・相沢 力哉先生)
○夢をイメージ化すると自分の中にどんどんパワーがわいてきました。
 人は人に影響を与え、向上していく場を作れるのだと感じました。
 (大地学習塾・田中 かがり先生)


次回の東京の講座 会場は北区田端 志学ゼミ 10時から17時
初級講座は9月5日(日)、中級講座は9月19日(日)、9月20日(祝日)

大阪の講座 会場は(株)メリック 10時から17時
初級講座9月23日(祝日)、中級講座10月10日(日)、上級講座10月11日(祝日)


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